1980年
HEAVEN AND HELL

1981年

1982年

1992年

2007年

2009年

2010年





1980
HEAVEN AND HELL / ヘヴン・アンド・ヘル

 BLACK SABBATHの代表作にとどまらず。本作は'80年代における最
高傑作の呼び声も高い。

 しかし意外にも、ライヴで演奏された楽曲は限られている。その
後も定番としてライヴに残ったのは「Neon Knights」をはじめ、
「Children Of The Sea」,「Heaven And Hell」そして「Die
Young」とアルバムの半分。


 この作品の主役は明らかにロニー。アイオミも「Lonly Is The
Word」後半などのように、印象的なメロディやフレーズを弾いてい
るのだが、ロニーのパフォーマンスはどの曲でも圧倒的だ。


 オジー時代の末期に苦しんだサバスは、この作品でN.W.O.B.H.M.
の再評価をうけ、またRAINBOWから流入したロニーファンをも取り
込んだ事で息を吹き返した。しかしこの作品に対する絶大な評価
が、のちのロニーとアイオミ・バトラー組の対立を生む遠因にもな
ってしまう。
Released: 25 April 1980
Recorded: October 1979 - January 1980 at Criteria Recording Studios, Miami and Studio Ferber, Paris
Producer: Martin Birch
1. Neon Knights ロニー時代以降のライヴの定番曲。
2. Children Of The Sea ロニーの他、マーティンも頻繁に歌った。
3. Lady Evil ヴィニー加入後セット入りし、'80-'81年のツアーで演奏された。
4. Heaven And Hell バンドの代表曲としてセット終盤に劇的な演奏が行われた。
5. Wishing Well
6. Die Young '80-'81年のツアーではセットの最後で演奏。
7. Walk Away
8. Lonely Is The Word
'80年ツアー序盤で演奏。'07年のライヴでも演奏された。



2010
HEAVEN AND HELL Deluxe Edition (2CD)
 '10年に発表されたデラックス・エディション。
 オジー時代のデラックスエディションは3rdまでリリースされているが、その後のアルバムは現時点でデラックス化されていない。HEAVEN & HELLの活動、さらには「HEAVEN AND HELL」リリースからの30周年を記念して、こちらが優先されたのだろう。

 Disc 2前半に位置する「Children Of The Sea」と「Heaven AndHell」のライヴテイクは、シングルのB面等に使用されたテイクで、前者が'80年5月のロンドン公演。後者は'80年8月のコネチカット州ハートフォード公演を元にしている。
 6曲目以降のライヴテイクは、上記シングル「Heaven And Hell」と同じく、ビル・ワード在籍時の'80年8月10日,コネチカット州ハートフォードでのライヴ音源。これらのライヴテイクは、熱心なファンにとってはブートなどで聴いた事があるだろう。

 3曲目に収録された「Lady Evil」の「Mono Edit」バージョンは、確かに貴重だが面白さはもうひとつ。
Disc 1 (Original Album)
1. Neon Knights
2. Children Of The Sea
3. Lady Evil
4. Heaven And Hell
5. Wishing Well
6. Die Young
7. Warlk Away
8. Lonely Is The Word
Disc 2 (Bonus Tracks)
1. Children Of The Sea (Live - Single)
2. Heaven And Hell (Live - Single)
3. Lady Evil (Mono Edit)
4. Neon Knights (Live)
5. Children Of The Sea (Live)
6. Heaven And Hell (Live)
7. Die Young (Live)



1980
BLACK & BLUE


青字B.O.C.の演奏曲
 BLACK SABBATHがBLUE OYSTER CULTと合同で北米をサーキットした、1980年の"BLACK AND BLUE"ツアーの様子を収録した公式映像。現在のところ、公式には未DVD化である。

 '80年代のリリース当初から「バンドが交互に出る編集はライヴの興を削ぐ」と言われていたとおり、確かに二つのバンドが出たり入ったりで画面が忙しく、曲の流れにも「?」と感じる部分はある (SABBATHの「Paranoid」が正規の曲順を無視して配置されている点などは特にそう)。とはいえ、ロニー時代でも特にテンションが高かった'80年ライヴを、クリアで色合いのにじみが少ないマスター・クオリティで観られるのは嬉しい。

 BLUE OYSTER CULTファンにとっても「CULTSAURUS ERECTUS」当時の彼らを観られるというのは興味深い。シンガーのエリック ブルームが「Godzilla」で「リンジニュース ヲ モウシアゲマス…」と日本語でナレーションを入れる中間部は、やっぱり面白い。
01. The Marshall Plan
02. War Pigs
03. Neon Knights
04. N.I.B.
05. Dr, Music
06. Cities On Flame With Rock 'N' Roll
07. Divine Wind
08. Iron Man
09. Paranoid
10. Godzilla
11. Roadhouse Blues
12. Heaven And Hell
13. Born To Be Wild
14. Die Young





1981
MOB RULES / 悪魔の掟

 前作「HEAVEN AND HELL」は、傑出した楽曲のほか、RAINBOWから
流入したロニー信者の「帰依」という追い風要素を得て、名作の評
価を確固たるものとした。しかし、本当に注目し研究せねばならな
いのは、こちらである。


 BLACK SABBATHの音楽的要素である、ギターとベースの織り成す
ヘヴィリフがアルバム全編にわたって徹底され、バッキングにオジ
ー在籍時のドゥーミーでデモニッシュ、かつ金属的な色合いが戻っ
ている。アイオミは「HEAVEN AND HELL」と本作を比較して「ロニ
ーの影響はこちらの方が強い」としているが、アイオミやギーザー
の「サバスらしさ」もより明瞭に発揮されている。

 「Neon Knights」をさらにヘヴィに、グルーヴィにしたスピード
ナンバー「Turn Up The Night」や、唸りを上げるベースラインが
衝撃的な「Voodoo」,「Heaven And Hell」に匹敵する劇的さを持
つ「Falling Off The Edge Of The World」など、捨て曲なしの名
作ぞろい。。これらの名曲は長らく封印されていたが、'07年の
HEAVEN AND HELLプロジェクトにより再びファンの前で披露される
事になった。
Released: 4 November 1981
Recorded: 1981 at The Record Plant, Los Angeles, California
Producer: Martin Birch
1. Turn Up The Night ツアー序盤で数回演奏された。
2010年の"HIGH VOLTAGE"でも演奏された。
2. Voodoo '82年ツアー後半でセットに定着。'07年ツアーでも演奏。
3. The Sign Of The Southern Cross 「LIVE EVIL」でのテイクが印象的。
'07年ツアーでは単品演奏されている。
4. E5150 ロニー時代の「出ばやし」。主にオープニングSEとして使用。
5. The Mob Rules バンドの代表曲として頻繁に演奏された。
6. Country Girl 「MOB RULES」ツアーでは前半でセット落ち。'09年に復活。
7. Slipping Away ツアー前半で、ドラムソロ導入として一部が使われた。
8. Falling Off The Edge Of The World
「MOB RULES」ツアー序盤で演奏されセット落ち。
しかし'07年以降のツアーではライヴのハイライトとなった。
9. Over And Over





2010
MOB RULES Deluxe Edition (2CD)

"LIVE AT HAMMERSMITH ODEON" (2007)
 '10年にリリースされた「MOB RULES」の2枚組デラックスエディション。
 本編にボーナストラックとして収められた2曲のうち、「Die Young」は12インチシングルに収録されたテイク。
 最後の「The Mob Rules」は映画サントラに収録されていた別テイク版。ヴォーカルのパターン(メロディではな
い)とギターソロが異なる。


 本作の特徴はボーナスディスク。2007年に発売された「LIVE AT HAMMERSMITH ODEON」が丸ごと付属している。
 '07年に「海外で通販のみ5,000枚の限定」としてリリースされたアイテムで、発表後瞬く間に完売して入手が大変
難しい状況にあった。それだけに本作へ収録されたのは喜ばしい。

 この音源は、'81年12月31日から翌年1月3日までのロンドン"ハマースミス・オデオン"公演より、ベストのテイク
を選んで編集した公式ライヴアルバム。ツアー序盤だけで演奏された「LIVE EVIL」未収録の楽曲を含み、ブートで
もなかなか見かけない「Slipping Away」や「Country Girl」を聴ける、非常にレアなライヴ作品。ロニーの歌声も
良い意味で荒々しく、アイオミやギーザーのプレイも素晴らしい。また全編にわたってヴィニー・アピスのドラムが
非常に強烈な印象を与えている。
Disc 1
01. Turn Up The Night
02. Voodoo
03. The Sign Of The Southern Cross
04. E5150
05. The Mob Rules
06. Country Girl
07. Slipping Away
08. Falling Off The Edge Of The World
09. Over And Over
10. Die Young (Live - Single)
11. The Mob Rules (Soundtrack Version)
Disc 2 "Live At Hammersmith Odeon"
01. E5150
02. Neon Knights
03. N.I.B.
04. Children Of The Sea
05. Country Girl
06. Black Sabbath
07. War Pigs
08. Slipping Away
09. Iron Man
10. The Mob Rules
11. Heaven And Hell
12. Paranoid
13. Voodoo
14. Children Of The Grave





1982
LIVE EVIL / ライヴ・イーヴル


"Deluxe Edition" (2010)
 '82年アメリカツアーの音源から編集された、サバス初の公式ライヴアルバム。
 2007年に「LIVE AT HAMMERSMITH ODEON」が登場した事で価値が下がったように思われがちだが、そちらでは聴け
ない「The Sign Of The Southern Cross」を含むほか、ドラムソロ入りの「War Pigs」,アウトロBGMの「Fluff」,
さらに曲間MCも聴けるなど、今なお優れたライヴ作品としての価値を保っている。なおアメリカでは「War Pigs」を
カットした1枚ものが中心だった時期がある。2010年の"Deluxe Edition"は、もともと全長収録の2枚組が主流だった
日本国内では、ちょっと存在感が薄い。


 ロニーの声でオジーの曲は違和感があるとよく言われるが、一概に全てがそう言えるのだろうか? 少なくとも
「Black Sabbath」や「N.I.B.」は、ロニーのキャラクターにマッチしていると思う。またヴォーカルメロディを大
胆にアレンジした「Children Of The Grave」は、オジーの同時期のライヴ「TRIBUTE」収録の物と較べて聴いても面
白い。「Heaven And Hell」で聴けるような楽曲のメドレー化は、後のDIOでもロニーが得意とする組曲の先駆け。ク
ライマックスの「Paranoid」から「Heaven And Hell」のリフがリプライズする場面は、初めて耳にした時は、なか
なか衝撃的だった。
Disc 1
1. E5150
2. Neon Knights
3. N.I.B.
4. Children Of The Sea
5. Voodoo
6. Black Sabbath
7. War Pigs (Incl. Drums Solo)
8. Iron Man
Disc 2
1. The Mob Rules
2. Heaven And Hell
3. The Sign Of The Southern Cross
 - Heaven And Hell (Continued)
4. Paranoid - Heaven And Hell (Reprisae)
5. Children Of The Grave
6. Fluff





1992
DEHUMANIZER / デヒューマナイザー

 '91年のロニー復帰劇は大きな期待感と共に迎えられたが、翌年
にはすでに形や中味が以前とは違う事に気づかされた。

 当初アナウンスされたロニーとコージーを含むラインナップは、
いつの間にかヴィニー・アピスに変わり、出てきたアルバムはファ
ンに評価をためらわせた。

 全編がへヴィな空気に押し包まれ、凶暴に歪んだアイオミのギタ
ーワーク、怒り狂うロニーのヴォーカルスタイル。その中で主役を
主張するギーザーのベース…。典型的なサバス式曲展開を聴かせる
「Computer God」,重量と速度の同居する「TV Crimes」,意外な
ほどキャッチーなヴォーカルメロディの「I」(アイ),そしてギ
ーザーが曲の全てを支配した「Master Of Insanity」など、曲の粒
はしっかりと揃っていた。しかしRAINBOW的なメロディアス路線を
期待していた日本の多くのファンにとって、この現代的でシリアス
なヘヴィネス路線は失望を残す結果となった。


 だが現在の感覚で聴き返せば、"モダン・ヘヴィネス"というより
優れたパワーメタル作品として楽しめる。RAINBOWに近いアプロー
チの「TYR」のイメージを大きく切り返して、SABBATH本来のヘヴィ
ネスを90年代の音質で表現した、この時代に彼らが出すべき音であ
ったと感じる。
Released: 22 June 1992
Recorded: Late 1991 - Early 1992 at Rockfield Studios, Wales
Producer: Reinhold Mack
01. Computer God
'92年ツアーを通じて演奏。ロブも"オジー引退ライヴ"で歌った。
02. After All (The Dead)
「Master Of Insanity」とのメドレーで演奏。
03. TV Crimes
'92年のツアー序盤でのみ演奏。
04. Letters From Earth
歌詞やソロが異なる"Alternate Version"が存在する。
05. Master Of Insanity
もともとはGEEZER BUTLER BANDの曲。
06. Time Machine
'94年ツアー、さらに'08年以降のツアーでも演奏された。
07. Sins Of The Father

08. Too Late

09. I(アイ)
'92年と'07年以降のツアーで演奏。
10. Buried Alive
11. Time Machine 映画「Wayne's World」で使われたサントラ版



2011
DEHUMANIZER Deluxe Edition (2CD)
 '11年初頭にリリースされた2枚組デラックスエディション。

 ボーナスは'92年当時にデジパック仕様のE.P.でリリースされた「MASTER OF INSANITY」を中心に構成している。
 その他もシングル盤「TV CRIMES」にカップリング収録されていた「Letters From Earth」の別バージョンに、「Time Machine」のサントラ版と、当時のテイクを手堅くまとめている。
 ライヴテイクは'92年7月25日のフロリダ・タンパ公演におけるもの。これらは上記のE.P.に収録されていたが、未発表の「MasterOf Insanity」を加えてきちんとした形で再登場したのは嬉しい。同曲はメドレー演奏された「AfterAll」を含む約8分の尺で、ドラムソロもほんの少しだが聴くことができる。
 曲順も当時のものに準拠しており、「Children Of The Sea」から「Die Young」や、「TV Crimes」から「Master Of Insanity」はクロスフェィド処理がされ、ライヴの流れには留意している。
Disc 1 (Original Album)
01. Computer God
02. After All (The Dead)
03. TV Crimes
04. Letters From Earth
05. Master Of Insanity
06. Time Machine
07. Sins Of The Father
08. Too Late
09. I
10. Buried Alive
Disc 2 (Bonus Tracks)
01. Master Of Insanity (Single Edit)
02. Letters From Earth (Alternate Version)
03. Time Machine (Wayne's World Version)
04. Children Of The Sea (Live)
05. Die Young (Live)
06. TV Crimes (Live)
07. Master Of Insanity - After All (Live)
08. Neon Knights (Live)





2007
THE DIO YEARS / ベスト・オブ・ディオ・イヤーズ

 2007年に発表された、ロニー時代限定のベストアルバム。
 選曲元のアルバムが限定されているので、収録曲の質・量ともに
充分な仕上がりとなった。


 ここに収められた新曲はいずれもアイオミとロニーの両者だけで
書かれたもの。当初ビル・ワードもレコーディングに参加する見通
しだったが、最終的にはヴィニー・アピスがドラムをプレイする運
びとなった。また制作期間の都合によりキーボードを加えなかった
事が、結果的にBLACK SABBATHの名にふさわしい、ヘヴィで重厚な
サウンドを実現した。特に「Ear In The Wall」は、近年のロニー
の楽曲の中でも優秀な部類と言えるだろう。


 また、2CD仕様の"TOUR EDITION"では、同時期に発表されたライ
ヴ作品「LIVE AT HAMMERSMITH ODEON」から、「Neon Knights」・
「The Mob Rules」・「Children OfThe Grave」・「Voodoo」の4曲
がボーナスとして収録されている。

 本作製作の過程においてメンバーが再び意気投合し、HEAVEN
AND HELLとしてのワールドツアーを経て活動継続に転じ、新作フル
レンス発表へと状況は大きく変化した。
Released: 3 April 2007
Recorded: 1979 - 1982, 1992, 2007
Producer: Black Sabbath
01. Neon Knights
02. Lady Evil
03. Heaven And Hell
04. Die Young
05. Lonely Is The Word
06. The Mob Rules
07. Turn Up The Night
08. Voodoo
09. Falling Off The Edge Of The World
10. After All (The Dead)
11. TV Crimes
12. I (アイ)
13. Children Of The Sea (Live)
"2007 New Recordings"
14. The Devil Cried
15. Shadow Of The Wind
16. Ear In The Wall

"TOUR EDTION" Disc 2
01. Neon Knights
02. The Mob Rules
03. Children Of The Grave
04. Voodoo
'07年収録の新曲
14. The Devil Cried
'07年ツアーの前半に演奏。
15. Shadow Of The Wind '07年ツアーを通じて演奏された
16. Ear In The Wall '07年ツアー序盤、および'08年ツアーの初日のみ演奏。





2007
LIVE FROM RADIO CITY MUSIC HALL


2CD

DVD
Released: August 28, 2007
Recorded: March 30, 2007
 HEAVEN & HELLとして最初の作品となった、公式ライヴアルバムおよび同日の映像作品。
 '07年3月30日のニューヨーク・レイディオ シティ ミュージック ホールにおけるショウを収録したもので、ベス
ト盤をライヴで再現するようなセットリストとなっている。


 キーボードを担当しているのは、BLACK SABBATHで25年間に渡り貢献してきたジェフ・ニコルズではなく、ロニー
がDIOから連れて来たスコット・ウォーレン。プレイヤーの違いが、特にキーボードの存在が目立つ「Die Young」で
は大きく感じた。また、新曲の「The Devil Cried」と「Shadow Of The Wind」はいずれも似たような印象を持つ楽
曲であり、これならばどちらか一方を「Ear In The Wall」と入れ替えるように手配できなかったか?と、その部分
では残念に思う。

 映像版では会場の模様やスタッフ,ファンの様子も捉えた特典映像付き。ライヴでは背景やライティングといった
舞台装置の効果がライヴをより一層盛り上げており、プロジェクトを後方から支えているスタッフの力量と苦心にも
感銘を受ける。
CD
Disc 1
01. E5150 - After All (The Dead)
02. The Mob Rules
03. Children Of The Sea
04. Lady Evil
05. I (アイ)
06. The Sign Of The Southern Cross
07. Voodoo
08. Devil Cried - Drums Solo

Disc 2
01. Computer God
02. Falling Off The Edge Of The World
03. Shadow Of The Wind
04. Die Young
05. Heaven And Hell
06. Lonely Is The Word
07. Neon Knights
DVD
01. E5150 - After All (The Dead)
02. The Mob Rules
03. Children Of The Sea
04. Lady Evil
05. I (アイ)
06. The Sign Of The Southern Cross
07. Voodoo
08. Devil Cried - Drums Solo
09. Computer God
10. Falling Off The Edge Of The World
11. Shadow Of The Wind
12. Die Young
13. Heaven And Hell
14. Lonely Is The Word
15. Neon Knights
(DVD EXTRA)
・. Heaven And Hell Road Movie
・. Hail The Gods Of Metal
・. Meet The Mob
・. Radio City





2009
THE DEVIL YOU KNOW / ザ・デヴィル・ユー・ノウ

 '09年に満を持してリリースされた、HEAVEN & HELLのスタジオ・
フルレンス作品。

 曲調はもちろん、ロニーの歌や歌詞にもヘヴィで「真っ暗」な世
界観が貫かれている。美麗でキャッチーな歌メロが疾走してギター
の向こうを張るような「様式美」を求めれば、本作は「期待はず
れ」かも知れない。しかし「ヘヴィなリフと曲構築・展開の妙こそ
SABBATHサウンド」と感じる人には文句なしに楽しめる曲が揃って
いる。


 序盤から邪悪で重量級の楽曲が続くものの、これが単純な重苦し
さではなく、同じ「黒さ」や「重さ」でも、その濃淡やウェイトの
掛かり方を変える事で、それぞれ違った個性を描き出している。

 こう書くと「走る曲が無い」という印象もあるが、近年のアイオ
ミ作品はそういった曲を後半に置くパターンが見られ、今回もやは
り7曲目の「Eating The Cannibals」や9曲目の「Neverwhere」と、
作品も大詰めの位置で「早めの曲」を楽しめる。無論「SABBATHの
楽曲」なのだから、ただ一本調子に展開せず、それぞれ中盤には緩
急を織り交ぜて「うねり」を巻き起し、続くギターソロをより印象
的にする「構築美」を感じさせる仕組みになっている。
Released: 28 April 2009
Recorded: 2008 at Rockfield Studios, Wales
Producer: Ronnie James Dio, Tony Iommi, Geezer Butler / Additional Production: Mike Exeter
01. Atom And Evil

02. Fear
'09年ツアーを通じて演奏。
03. Bible Black
'09年を通じ演奏。2010年の"HIGH VOLTAGE"でグレン・ヒューズが歌唱。
04. Double Pain

05. Rock 'N' Roll Angels

06. The Turn Of The Screw

07. Eating The Cannibals

08. Follow The Tears
'09年ツアーにおいて、ライヴの後半で演奏。
09. Neverwhere

10. Breaking Into Heaven





2010
NEON NIGHTS / ネオン・ナイツ


2CD

DVD
Released: November 2010
Recorded: July 30, 2009
 '09年7月30日のドイツ"ヴァッケン・オープン・エアー"におけるライヴを収録したもの。
 ロニーが逝去した後のリリースであり、結果的に「追悼作品」といった性格付けがされてしまったが、ライヴの雰
囲気は非常に前向き。オープニングから「現役バンド」としての演奏を聴かせてくれる。


 スタジオアルバム中でも印象深かった「Bible Black」は、大観衆の前でライヴ演奏されてさらに存在感を増して
いる。ライヴ中盤ではギーザーのベースがえも言われぬ味を出しており、続く「Time Machine」でのベースラインは
印象的。その他の新曲「Fear」と「Follow The Tears」もスケールアップした印象。

 これらに続けて「Falling Off The Edge Of The World」や「Die Young」といったドラマティックな楽曲が配され
た事で、各曲がライヴの流れに起伏を与えている。

 この2009年ツアーでは、ロニーが舞台裏で病気により苦しんでいたという話がある。そういった状況に思いを致し
ながら聴くと、胸のうちに複雑なものを禁じえない。
CD
Disc 1
01. The Mob Rules
02. Children Of The Sea
03. I (アイ)
04. Bible Black
05. Time Machine
06. Fear
07. Falling Off The Edge Of The World
08. Follow The Tears
09. Die Young
10. Heaven And Hell
11. Neon Knights
DVD
01. E5150
02. The Mob Rules
03. Children Of The Sea
04. I (アイ)
05. Bible Black
06. Time Machine
07. Fear
08. Falling Off The Edge Of The World
09. Follow The Tears
10. Die Young
11. Heaven And Hell
12. Country Girl
13. Neon Knights

(DVD EXTRA)
・. Member Interview Part1
・. Member Interview Part2