1989年
WARD ONE: ALONG THE WAY

1997年
WHEN BOUGH BREAKS

2005年?
BEYOND ASTON




ビル・ワードのソロ活動


 '84年にイアン・ギランがBLACK SABBATHを脱退した後、ビルは再
びバンドに呼び戻され、デイヴ・ドナートらを含む編成でリハーサ
ルを行った。しかしこの時も彼の活動は長続きせずバンドを離脱。
その後"ENGLAND'S GLORY"というブルースロック・バンドを組織した
り、'85年の"LIVE AID"で瞬間的なオリジナルSABBATH再結成に参加
したりするが、当時のビルは生活に苦しんだようだ。


 しかし'89年には、オジーらの協力を得てソロアルバムをリリー
ス。さらに'94年には、アイオミらの呼びかけに応えてSABBATHの南
米ツアーにも参加した。

 オリジナルSABBATHが恒常的な再結成を実現する前には2作目のソ
ロアルバムもリリースしており、この時点では散発的ながらソロラ
イヴも行っていた。ソロライヴではドラムの他、ヴォーカルやキー
ボードもプレイしている。





1989年
"WARD ONE: ALONG THE WAY"

「WARD ONE : ALONG THE WAY」
 1. (Mobile) Shooting Gallery
 2. Short Stories
 3. Bombers (Can Open Bomb Bays)
 4. Pink Clouds An Island
 5. Light Up The Candles
  (Let There be Peace Tonight)
 6. Snakes & Ladders
 7. Jack's Land
 8. Living Naked
 9. Music For A Raw Nerve Ending
10. Tall Stories
11. Sweep
12. Along The Way


 数年間第一線を退いていた、ビル・ワードの復帰第一作。
 のんびりとしたジャケットからは想像しづらいが、内容はなかなかどうしてキリッ
としたメタリックな音像で、多数のゲスト・ミュージシャンが華を添えている。ビル
はドラムにヴォーカルにと大忙しで、復帰にかける意欲を感じさせる。

 「Shooting Gallery」 - 「Short Stories」 - 「Bombers」は組曲調に連なってお
り、場面ごとのメリハリも効いている。その「Bombers」にはオジー・オズボーンと
ザック・ワイルドが参加し、各人「らしい」プレイを楽しませてくれる (オジーは
「Jack's Land」でも歌っている)。

 その他「Tall Stories」と「Sweep」もなかなか良いHRナンバーで、楽曲の粒が揃
った好盤(「Sweep」のラストSEでは、「Paranoid」がチラッと使われている微笑ま
しい?オマケあり)。







1997年
"WHEN THE BOUGH BREAKS"

「WHEN THE BOUGH BREAKS」
1. Hate
2. Children Killing Children
3. Growth
4. When I was A Child
5. Please Help Mommy (She's A Junkie)
6. Shine
7. Step Lightly
8. Love & Innocence
9. Animals
10. Nighthawks Stars & Pines
11. Try Life
12. When The Bough Breaks


 「ALONG THE WAY」から8年ぶりにリリースされた2ndソロアルバム。
 前作の内容が良かったので期待されたが、今回はビルの年齢相応に落ち着いたア
ダルトな作風。本作においてビルはヴォーカル専任で、ドラムはロニー・シアーゴ
が担当している。

 オリジナルSABBATHのメンバーという肩書きで連想されるような、エッジの強い
サウンドでは無い。しかしそういったHR/HMという枠組みや考えを廃して聴けば、
リラックスして聴ける大人向けのロック。アコースティック曲はベテランならでは
の味がある。







2005年?
"BEYOND ASTON"


「STRAWS」
(DL販売曲)
1. Crow
2. The Dark Half Hour
3. Straws
4. God & The Law
5. Hi Fi Life
6. Ashes
7. Angel In The Rain
8. Beyond Aston
9. Monmouth Nights
10. First Day Back
11. Everybody Loves Me
12. Powder On The Moon
13. Soldiers
14. Abandonded Gift
15. Somebody's Heart
16. Elephant Man
17. Woodshop


 数年前から製作されている作品だが、現在のところリリースの目途は立っていない
様子。収録メンバーは前作「WHEN THE BOUGH BREAKS」と同じで、今回もビルはヴォ
ーカル専任だと伝えられている。

 ギーザーが当時のインタビューで「ミックスを何度も繰り返してばかりいる」と発
言している事から、ビル自身が内容に納得しきれていないのが伺えるが、果たして楽
曲はどうなのか…?

 この中で「Straws」は、ビルが公式ページにおいてダウンロード発売している曲と
同じようだ。